Structure 構造
地盤・基礎・構造について
地盤調査について
たとえどんなに堅固な建物であっても、確かな強さを備えた地盤、そして建物を地盤をしっかりと一体化させる基礎がなければ、その強さを発揮することはできません。そこで「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、地盤の許容支持力を正確に割り出すために、事前に敷地調査と、標準貫入試験などの地盤調査が実施されています。
※N値とは
標準貫入足圏でサンプラーを深さ30cmまで貫入させるのに必要な打撃回数の値。
打撃回数が多いほど地盤が固いとされ、N値が高いほど地盤の強度は高くなります。通常、N値50以上を示す層を支持地盤とすることが最も適しているとされています。
※地盤調査は20箇所実施しており、左の柱状図は20箇所中1箇所の調査結果を表したものです。
また「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」の敷地の大部分は従前は山だった部分を削って造成した「切土」となっており、年月をかけて堆積した地盤が露出している「切土」は安心です。
活断層について
活断層とは、地下で数千年に一度、繰り返し発生する地震により地表に発生した地形地質の段差やずれのことを言います。
活断層が活動することによって地震が起こり、多くの被害が発生することから、活断層の位置に注目が集まっています。神奈川県の資料によると、「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」のある川崎市麻生区周辺には、活断層を示す表記はありません。
基礎の構造方法
建物の基礎とは、建物の荷重を直接支持地盤に伝達する最下部の構造体を言います。「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では各棟ごとに適した基礎方法が採用されています。
直接基礎/ヒルトップコート壱番館
ヒルトップコート壱番館は支持地盤が大変強固なため、支持地盤の上に直接鉄筋コンクリート造の基礎を造り建物の重量を支えています。
杭基礎(既製杭)/ビューコート壱番館・弐番館・参番館、ガーデンコート弐番館
鉄筋コンクリート造の杭基礎を造り、建物の重量を支えています。建物の荷重を、直径約1.0mの既製杭により強固な地下約9~12mの支持地盤に伝えています。
杭基礎(拡底杭)/ガーデンコート壱番館、ヒルトップコート弐番館
鉄筋コンクリート造の杭基礎を作り、建物の重量を支えています。建物の荷重を直径約2.9~3.9mの現場造成の拡底杭により強固な地下約5~10mの支持地盤に伝えています。さらに杭の先端を広げることにより、支持地盤に対する接地面積を広め、力強い支持がえられる拡底杭が採用されています。
躯体構造について
「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、耐震壁を必要箇所にバランスよく配置したRC(鉄筋コンクリート)造が採用されています。
さきの阪神・淡路大震災において倒壊等の被害が発生した建物の多くは、「新耐震設計法(1981年施行)」以前の古い建物であり、「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では住棟部分についてその新耐震設計法よりも技術的に高度な検証方法である「限界耐力計算法(2000年6月の建築基準法施工令改正で追加された検証法)」を用い、地盤特性や建物の変形性状を的確に取り入れた設計が行われています。
また、地震により倒壊した建物の原因のひとつとして、柱の主筋を取り巻く帯筋のフックがはずれコンクリートを押しつぶすということが挙げられていますが、その予防として継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型」の帯筋が採用(住棟以外の地下階を除く)されています。
鉄筋コンクリート造
(RC造)
鉄筋コンクリート造は、引張力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを使用します。また、鉄筋とコンクリートのそれぞれの特性を生かし、剛性の優れた構造躯体を実現します。「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、それぞれの材料を第三者検査機関による検査を実施し、適度な強度を保つための検査・施工が行われています。
ダブル配筋
鉄筋コンクリート造のマンションでも、その構造には違いがあり、強度や耐久性のレベルも異なります。
「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」の場合、壁面の鉄筋を格子状や箱状に組み上げる工程で、主要構造部は鉄筋を二重に組むダブル配筋と、千鳥状に組むダブル配筋を標準として施工。シングル配筋よりも高い強度と耐久性が実現されています。
溶接閉鎖型せん断補強筋
「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、ラーメン構造(柱と梁を一体化して骨組みを作った構造)における、柱の下層部」(建物の高さの1/2程度)の帯筋に、継ぎ目を溶接した溶接閉鎖型の高性能なせん断補強筋が採用されています。
一般的な帯筋に比べて、せん断力(ハサミで切るような力)に対抗する補強効果が高く、柱の耐震性を向上させています。また、阪神・淡路大震災のような地震で生じる、押しつぶそうとする大きな力に対しては、重量上げ選手のベルトのような役目を果たし、柱の抵抗力を高めます。
使用コンクリートの強度について
「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、コンクリート耐久設計基準強度(構造物および部材の供用期間に応じた耐久設計を確保するために必要とする圧縮強度)の概念が導入されています。また地震に対して十分な構造的耐力を確保するため、構造掲載に基づき階数毎にコンクリート強度が設定されています。
鉄筋コンクリートの劣化対策(かぶり厚さ)
コンクリートの中性化が極度に進むと、コンクリートの中の鉄筋は錆びやすくなります。鉄筋が錆びて体積が増すと、コンクリートを外側に押し出し、破損の原因になります。これを防ぐひとつの策は、鉄筋を包むコンクリートの厚さ(これをかぶり厚さといいます)を適切に厚くすることです。「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、上記図の通りのかぶり厚さを確保。さらに、タイル貼り等の仕上げを行うことにより、耐久性を向上させています。
鉄塔(送電線)について
鉄塔と建物との離隔距離について
東京電力(株)の設備技術基準に基づく指導では、4.8m以上離隔させることとなっています。
「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、最接近部で約19m以上の離隔距離を確保しているため、落雷などの影響も問題ありません。
電線の設置について
鉄塔間の電線の設置は、世田谷・町田線および新百合山手東通りに地中埋設となるため、敷地上空を電線が横断することはありません。
電磁波(電磁界)について
シミュレーションの結果、当該施設において一般に想定可能な最大の電流が流れた場合、最接近部で約10G以下となっています。また、電磁波(電磁界)は離隔距離の2乗に反比例して減衰しますので、最接近部以外では急激に減衰していきます。
WHO(世界保健機関)の見解では50,000G以下では人体への影響はないとされています。 さらに基準のきびしいICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の見解では1,000G以下ならば問題ないとされています。
外部騒音対策について
外部騒音への対策
外部の音環境はマンションの立地によって千差万別です。「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、建設に際して実際に現地で周辺の騒音測定を実施。その結果に基づき居室内で快適な環境が保たれるようにサッシ性能が設定されています。
防音サッシの採用
騒音測定結果に基づき、ビューコート各館、北東・南西・南東面のサッシは他より1ランク上のT-2サッシ(その他はT-1サッシ)が採用されています。また地下駐車場への車路走行時の騒音にも配慮し、ビューコート壱番館の北西面、ガーデンコート壱番館の南東角住戸およびヒルトップコート弐番館の北東角住戸にもT-2サッシが採用されています。
外部の大気環境について
隣接する道路からの排気ガスの影響がどのくらいあるかを把握するために「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」では、横浜市環境科学研究所方式(PTIO法)により実際にサンプラーを数ヶ所に設置し、24時間放置後回収し分析しました。
その結果、敷地内では、目黒区碑文谷と同レベル(二酸化窒素(NO2)1時間値の1日平均値)であり、前面の世田谷・町田線からの影響も高低差が約10~13mあるため、「ガーデンアリーナ新百合ヶ丘」敷地内の大気環境は一般的な住宅地と同レベルであると考えられます。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。